アフィン多様体
を固定した代数閉体とする。
定義 アフィン 空間
:
多項式環を としておく。
定義 零点集合
に対して、
定義 代数的集合
について、ある があって となるとき、
は代数的集合という。
命題
2つの代数的集合の和集合は代数的集合である。
代数的集合の任意の交わりは代数的集合である。
空集合と全空間は代数的集合である。
定義 上のZariski位相
代数的集合の補集合を開集合とする。
定義 既約
が (、 は閉である異なる真部分集合)の
ように書けないとき既約であるという。
空集合は既約と見なさない。
は既約である。
定義 アフィン代数多様体
の既約閉部分集合。
その開部分集合を準アフィン多様体という。
定義
を
の におけるイデアルという。
命題
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
命題
と の根基イデアルの間には 、 で与えられる
一対一で包含関係を逆にする対応がある。
さらに、代数的集合はそのイデアルが素イデアルであるとき、そのときに限り、既約。
定義 アフィン座標環
がアフィン代数的集合ならば、 をアフィン座標環という。
定義 Noether的
位相空間が Noether 的とは、閉部分集合について降鎖律が成り立つものである。
命題
すべての空でない閉部分集合 は、 のように
既約閉部分集合の有限和で表すことができる。
とすると は一意的に決まる。
これを既約成分という。
系
内のすべての代数的集合は、多様体の和集合として、それぞれが他のものに
含まれない形で一意的に表せる。
定義 位相空間の次元
異なる既約閉部分集合の鎖 が存在するような
すべての整数 の上限を次元という。
の次元は1である。
定義 素イデアルの高さ、環の次元
異なる素イデアルの鎖 の上限を の高さと言う。
すべての素イデアルの高さの上限をその環の次元という。
命題
がアフィン代数的集合ならば の次元は の次元に等しい。
の次元は である。
命題
がアフィン多様体なら 。
命題
内の多様体 は 内の定数でない既約多項式 ひとつの
零点集合 のとき、そのときに限り、 次元である。
元ネタ:代数幾何学 ハーツホーン